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狂牛病(牛海綿状脳症)は、人にうつっているか? 2003-09 [牛‐肉、乳、飼育]

2003年2月に小針店で配布した畑の便りの再録です。






人の海綿状脳症CJD、2年間で1.5倍に!!
 狂牛病(牛海綿状脳症)は、人にうつっているか?


 牛の脳が海綿状・スポンジ状になる病気がBSE、狂牛病ですが、人間のそれはクロイツフェルト・ヤコブ病・CJDです。99年4月から診断、発見した医師は報告が義務付けられており、その発症数がわかります。99年4月~12月まで87人、2000年は102人と年間約100人です。ところが2001年には130人、2002年には145人と増加しています。この中にBSE狂牛病によるもの変異型CJDはいるのでしょうか。

 報告された症例は、厚生労働省のサーベランス委員会で、最終の確定診断が下されます。現在までの報告総数は464人、そのうち遺伝子変異による「家族性」は約30人。脳硬膜移植による薬害によるものが約80人、原因不明の「弧発性」は約150人。狂牛病が伝達されて起きる「変異型」と報告されたものは2例ありますが、一つは薬害、一つは弧発性とされています。診断が確定し「変異型」でないというのは256人だけです。残りの208人は??、狂牛病による変異型か否か不明です。そのほとんどは増えだした2001年の65人、2002年の117人です。

 委員会の佐藤委員長は「報告数の増えている弧発性の患者に紛れ込み、変異型患者の発見が遅れる可能性がある」。と指摘しています。その最終の確定診断が出されていない208人の中に狂牛病による発症・変異型が含まれる可能性があります。
 問題なのは、変異型CJDは輸血によって拡がる可能性があることです。薬害や弧発性のクロイツフェルト・ヤコブ病・CJDは輸血では拡がりませんが、変異型は血液を介して拡がる可能性が動物実験から認められています。つまり狂牛病の牛⇒人間、潜伏期間中の献血=輸血⇒人という拡大経路のうち牛から人への道は現在は封鎖しましたが、人から人、輸血の道には手が付けられていません。英国に滞在した人からは献血を受け付けないなどの措置だけです。英国では3回、血液製剤の回収が行われています。薬害エイズやC型肝炎ウイルスと同じ轍を踏まないとよいのですが、、、


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