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中国産の輸入野菜から残留農薬を検出 2002-08 [農薬ー害]

2002年2月に小針店で配布した畑の便りの再録です。



中国産の輸入野菜から残留農薬を検出
6種、最大で基準の4.3倍


 昨年2001年から、輸入の中国産野菜の農薬の残留、それも日本の基準値の3倍とか検出され問題となっていました。大手スーパーや商社の輸入元は、あわてて自主検査をはじめたりしました。
 厚生労働省は「中国政府に問合せ・・(中国)国内流通野菜の50%近くから残留農薬が安全基準値を超え、その結果、多数の中毒患者が発生している等の事実が判明しました。このため、本年1月4日から1月31日までを「中国産野菜検査強化月間」として・・100%のモニタリング検査を実施。」

食品衛生法に基づき全国十三力所の検疫所が、一月に輸入届け出のあった二千五百十五件についてサンブル検査を実施。その結果が、オオバやニラ、プロッコリー、ケール(青汁の原料)など六種類の野菜から最大で基準値の四・三倍に当たる残留農薬が、フェンバレレートやクロルピリホスなどいずれも殺虫剤が検出されました。これらは神経毒で、ヒトに対しても、例えば子供の神経・精神の発育に悪影響をあたえる恐れから、クロルピリホスは家庭内(シロアリ駆除剤)では使わない規制がかけられようとしています。

 中国では、①使用される農薬は一千種類以上、年間二十数万トン、化学肥料は四千二百万トン。農薬には猛毒の有機リン系殺虫剤メタミドホスなど国際的に使用が禁止・制限されている農薬があり、それによる汚染が確認され、

②中国本土で「問題菜」(香港では「毒菜」)と呼ばれるこれら汚染野菜や果物で、中毒患者が中国国内だけで年間十万人に上り、呼吸困難などの急性中毒症状で死亡するケースが相次いでいる。

③農薬のほか、化学肥料の過剰使用による土壌、水質汚染が生じているが、④農業省などの全国規則は劇薬の新規登録の規制のみ。

 米国の食品医薬品局による中国食品の輸入差し止めが、2000年八月から2001年一月の間に634回など中国産野菜・食品が安全性に問題があることは国際的に周知のこと。それを今まで日本政府は黙認。「貧乏人は麦を食え」精神は脈々と受け継がれ、今は「貧乏人は毒菜・問題菜を食べよ」のようです。ともあれ、「中国政府の調査では、夏から秋に出回る野菜、果物の農薬汚染がより深刻だ」です。


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