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違法な背骨付き肉が来た理由 農水省の見解 2006-07c [牛‐肉、乳、飼育]


畑の便り  №06-0 2006年2月小針店で印刷・配布の再録です。



3月6日、農林水産省の
「「日本向け牛肉輸出証明プログラムに関する調査結果・対策報告書」に関する米国政府への照会について」
が発表


元本⇒http://www.maff.go.jp/www/press/cont2/20060306press_5b.pdf


USDA requested that veal be an eligible product to ship to Japan. On December 8, 2005, USDA Foreign Agricultural Services was informed by Japan that veal must conform to the requirements of the export verification program for Japan. A Japanese audit team visited the U.S. in mid-December, at which time the addition of veal was discussed. As it had done with beef products, Japan required all veal products to be approved under the USDA Export Verification (EV) Program for Japan.


USDAは子牛肉は適格性を有するよう求めていた。2005年12月8日、USDA海外農業局は日本向けの子牛肉がEVプログラムの条件を満たさなければならない旨の連絡を日本から受け取った。日本の査察チームは12月半ばに米国を訪問し、その時に子牛肉の追加に関して話し合われた。牛肉製品と同様に日本は全ての子牛肉製品がUSDAのEVプログラムの下で認定されるべきことを要求した。


今回の質問では「USDAは子牛肉は適格性を有するよう求めていた。」ことには農水・厚労省は言及し修正を求めていないから、こうした要求があったのは確かですね。この文のまえには交渉の経過が時系列で述べてありますが、それを見ても位置の時点でこれをUSDAが持ち出したのかわかりませんが。


 問題なのは日本側の対応、回答。USDAの要求をきっぱりと断っていれば、その旨記して削除を求めればよい。今、表沙汰になると困る言質を米国に与えてしまっている。その内容はプリオン専門部会の審議の流れを想起すると概ね見当がつきますが、その言質が7月のFSISの「子牛はEVプログラムの対象外」見解を導き出し、今回の違反を導き出している。今回の違反の端緒でこれが明らかのなると、日本政府、農水・厚労両省、小泉内閣の責任まで追及されますよね。


 その言質は米国側も明らかにしないで、日本政府牽制に使っている。「問題の言質を表沙汰にしないから、検査官、施設の個人的、個別的なミスが原因ということで、再研修で収めよう。」


 それに対する日本側の回答が、「修正を検討されたい。」表現を和らげて頂けませんかとお願いしているわけですね。


「他の対日輸出施設の認定及び検査は適切に行われ」たか米国に問うているが、それを担当する部署AMSに対する2


AMSに関する事項の項目の質問は、この報告書の中に既にある程度の資料が出ている。それを踏まえないで、抽象的な質問をしても、米国はこの報告書以上の内容のある返答をする必要が無い。4 FSISに関する事項や3 施設に関する事項でも同様。


特に問題なのは、「今回の事案がなぜ生じたのか、各段階における問題点を総括的に整理、検証すべきではないか。」といいながら成田では55kg見つかっている背骨付き肉が、報告書では45kgとなり明らかに調査が不十分なのに追求していない。これでは「今回の事案がなぜ生じたの」分かるはずが無い。


つまりこの質問の立て方は「原因究明はこの報告書で十分」というメッセージになっている。


総括すると、この質問は 米国政府の「問題の言質を表沙汰にしないから、検査官、施設の個人的、個別的なミスが原因ということで、再研修で収めよう。」提案を受け入れるというメッセージになっている。昨日の国会審議では民主党も追及をやめたことだし・・


(1)の「書面審査・現地査察において、どのような確認を実施しその実効性を含め妥当と判断したのか。G社、A社の評価結果を示されたい。」は下記がその評価結果。
 Golden’s AMS Quality System Assessment Desk Audit Atlantic’s AMS Quality System Assessment Desk Audit


http://www.fsis.usda.gov/PDF/Japan_Export_Investigation_Exhibit6.pdf


Golden’s AMS Notification of Audit Results Golden’s AMS Quality System Assessment Initial On-Site Audit


Atlantic’s AMS Notification of Audit Results Atlantic’s AMS Quality System Assessment Initial On-Site Audit


http://www.fsis.usda.gov/PDF/Japan_Export_Investigation_Exhibit8.pdf


(2)の 「査察を実施したAMSの監査官は、QSAプログラムの認定に関し、どの程度経験や理解があったのか。子牛肉に関するQSAプログラムやと畜場と部分肉処理施設が別の企業である場合のQSAプログラムの満たすべき内容について、十分な理解があったのか。」については下記に記述がある。


MOI AMS Auditor Darrell Wilson
http://www.fsis.usda.gov/PDF/Japan_Export_Investigation_Exhibit7.pdf


MOI AMS Auditor David Hildreth
http://www.fsis.usda.gov/PDF/Japan_Export_Investigation_Exhibit11.pdf


(3) の「A 社及びG 社は、12月15日に正式に申請し、1月4日に書面審査、1月6日に現地査察が行われ、即日認定されている。これは、非常に短期間での認定と思われるが、書面審査・現地査察において手順に即して適切な評価が行われなかったのではないか。」については


MOI AMS Audit Branch Chief James Riva http://www.fsis.usda.gov/PDF/Japan_Export_Investigation_Exhibit27.pdf


MOI AMS Branch Chief James Riva http://www.fsis.usda.gov/PDF/Japan_Export_Investigation_Exhibit36.pdf


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