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中国の総人口が減少 [人口]

中国国家統計局が17日発表した2022年末の総人口は14億1175万人で、21年末から85万人減った。
政府は産児制限を事実上廃止したが、22年の出生数は106万人減の956万人となり1949年の建国以来の最少を記録した。6年連続で前年を下回り、16年から5割減った。少子化に歯止めがかからない。むしろ今後は出産適齢期の若い女性が減るため、少子化はさらに加速しそうだ。
養育費の高さから出産をためらう夫婦や結婚しない人たち、「1人目出生数の減少の影響が大きいと考えられます。」(西村友作 中国対外経済貿易大学国際経済研究院 教授)
死亡者数は1041万人で、前年から27万人増えた。コロナ関連の死亡者が増えている点も考えられますが、感染爆発は年末でしたので、その影響は昨年よりも23年に反映されると思われます。
長寿化もあって高齢化は進んでいる。22年末時点で人口全体に占める65歳以上の比率は14.9%と、前年末から0.7ポイント上がった。男性の法定退職年齢である60歳以上の比率は19.8%で0.9ポイント上がった。
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澤田晃宏(高卒進路記者/ジャーナリスト) @sawadaa078
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いよいよやばいね。中国が本気でアジアから出稼ぎ労働者集め始めたら、日本は勝ち目ないね。すでに家政婦として、日本の元介護のフィリピン人技能実習生が中国に行っているという話も聞く。


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コシヒカリの高温障害と品種改良 [有機農業と飢餓、食料自給]

2019年の8月中旬、新潟県内は台風10号に伴う暖かい空気が吹き下ろすフェーン現象に見舞われ、各地で40度超を記録。この影響で白濁する米が増え、新潟県内の産米の1等比率は34・6%まで落ち込んだ。
農家では、2015年頃から田植え時期を従来のゴールデンウィークから1週間ほど遅らせ、高温による被害の影響を少なくしようとたり、水田の水温を下げるため、なるべく頻繁に水を入れ替えたりする農家もいる。しかし、水は「掛け流しがベストだが、そうすると水がかれてしまう」と限界も感じていた。
新潟大学農学部の三ツ井敏明教授(農学科 応用生命科学プログラム)は、約20年前からの研究で、穂を実らせるイネ登熟期に高温ストレスを受けると、登熟種子中のでんぷんを分解する酵素「α―アミラーゼ」の遺伝子が高発現しα―アミラーゼが増え、デンプン粒が分解され玄米の白濁化が助長されることを突き止めた。これを抑えれば、白濁化(乳白米・白未熟粒)を抑えることができる
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過酸化水素(H₂O₂)は活性酸素種の1つであり、身近な消毒液に用いてる。生体内で過度に発生すると、脂肪酸、生体膜、DNA等を酸化損傷する有害物質であり、細胞死やがん化などの原因になるといわれてる。しかし、低濃度のH₂O₂はシグナル分子(ホルモン、サイトカイン、神経伝達物質など細胞の増殖や分化を制御する働きを持つ分子群)として機能することも知られている。
 それで水稲での働きを調べると、生体を賦活する予備刺激のプライミング(priming)として過酸化水素は、①水稲の高温登熟性が向上させる②稲の光合成能が上昇する③稲の高温不稔が改善させるとわかった。


それで、三ツ井教授は、高温環境下でも収量や品質が低下しないコシヒカリ稲作のためにⒶ高温に強いコシヒカリを育種し、Ⓑその高温耐性コシヒカリに低濃度H₂O₂(過酸化水素)プライミングを施し高温登熟耐性の向上させ、栽培する戦略で取り組んだ。


高温耐性コシヒカリは、コシヒカリの体細胞を培養し、再分化し培養細胞中の染色体数が倍加あるいは低減したり、染色体が欠失、重複、転座などによる変異した細胞から、高温、高濃度CO2耐性を有するコシヒカリの突然変異体を選抜し作出育種した。これにNU1号の系統名を付け、2020年3月9日に品種登録した。鹿児島県、福岡県、新潟県内村上市、阿賀町、新発田市、刈羽村、柏崎市、南魚沼市、上越市などの栽培実証実験では普通のコシヒカリよりも形に異常のない“整粒”の割合が、10~7ポイント高かった。2021(令和3)年、2022(令和4)年の味度(みど)評価では品質最高水準のS評価相当だった。

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さらに、育種したNU1号に低濃度H₂O₂(過酸化水素)プライミングを施し実験栽培した。その結果、形に異常のない“整粒”の割合が約1割多く、成熟していない“未熟粒”は約半分であった。
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水稲の高温耐性品種 [有機農業と飢餓、食料自給]

水稲は、生育中に気温が日中で約35℃、夜間でも約30℃を超えると、「高温障害」が発生する可能性があります。日中は稲の蒸散に吸水が追いつかず、しおれて枯れてしまったり、蒸散を防ぐために葉の気孔が閉じと光合成も停止し、生育が止まってやがて枯れてしまったりします。夜間の高温は、稲の呼吸作用を増加させます。日中に生産したデンプンが呼吸で消費されてしまい、穂に送り込む量が少なくなり、登熟(とうじゅく)歩合の低下、乳白米(白未熟粒)発生につながります。出穂後20日間において 日平均気温が 27℃ないし26 ℃( 日最低気温が 24℃)を超えると乳白米(白未熟粒)が多発してます。

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 こうした高温下でも登熟が安定し、品質や収量が低下しにくい高温耐性品種の栽培が近年増えている。水稲の作付面積全体に対する高温耐性品種の割合は、2012年の3・5%から右肩上がりで高まり、20年に1割を超え11.5%、2021年は16.1万ヘクタール・町歩になった。、

 島根や岡山、鳥取など西日本を中心に拡大した「きぬむすめ」品種は、2021年に2012年比で3・2倍になり2万2400ヘクタール。「つや姫」品種は山形や宮城、島根などで栽培され12年比で2倍の1万7100ヘクタール/haで、前年より5%増えた。茨城県では、「にじのきらめき」品種の作付面積が、前年2020年比1・8倍の490ha。同県では、水稲作付面積の8割ほどを「コシヒカリ」が占めていたが、高温による玄米品質の低下などを理由に21年は7割に減っている。

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国の研究機関、農研機構が2021年公表した予測では、二酸化炭素がこのまま増え続け温室効果が進み気温が上昇した場合、全国のコメの収量は今世紀末に2000年ごろと比べて約80%まで低下し、白未熟粒米の発生率は2000年ごろの約5%から今世紀末に約40%まで増えるとしている。(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 NARO)
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コシヒカリを見てみる。

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