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間違えました。ー クロチアニジン・ネオニコチノイド系神経毒に関するパブコメ [農薬ー害]

食品中の農薬(クロチアニジン)の残留基準設定に関するパブコメ で間違えた記述をしました。

「今回提案された残留基準を緩める改定で生じる摂取量の変化予測が示されていない。摂取量がADI・一日許容摂取量を越えないようにすることは、残留基準設定の基本であるから摂取量試算値があるはずだが、パブリックコメントに供された資料にはない。厚生労働省は、大半の国民である消費者の被るデメリット、潜在的不利益を開示することに無関心と疑わざるを得ない。今回の改定の目的は何なのだろうか。」とありますが、資料の26ページ別紙(3)に試算がありました。この記述は間違いです。削除して、お詫びいたします。
その別紙(3)をみると、1~6歳の幼少児、妊婦さんの摂取量(TMDI・理論最大1日摂取量)は、子供ら幼少者に対する悪影響、注意欠陥多動性障害・ADHDといった発達障害を考慮すると一日許容摂取量・ADI比で少なく見ても一桁高いと判断します。それで「(3)神経毒である農薬を摂取量を増える消費者のデメリットが示されていない。」の他の部分、主張はそのまま、撤回しません。

有機リン系農薬の子供への毒性、注意欠陥多動性障害・ADHDといった発達障害リスクを高めることが明らかになった1990年代後半、、「私は子供に安心して食事をあげられるようにしたい。・・子供たちは自分で考え自分たちを守る術を知りません。・・使用される農薬が子供を危険にさらす可能性があるのであれば,これを使用するべきではありません。信頼できるデータがない場合には(従来のやり方で出された基準値は使わず、その)基準値の10分の1以下とします(クリントン大統領)」という政策を米国は打ち出しています。(96年の食品品質保護法・FQPA、97年4月大統領令)
この政策は、欧州でも受け入れられています。日本は一部の基準値の引き下げは行っています。

クロチアニジンは、田中豊人博士(東京都健康安全研究センター)の研究では仔の神経発達行動に影響が及んでいるという研究結果が出ています。http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/bdrb.20349/abstract
またネオニコチノイド系はネオ(新しい)ニコチノイドの言葉が示すように、ニコチンの急性毒性、タバコを1本食べると死んでしまいますがそうした急性毒性がでないようにニコチンの化学的構造に手を加えた薬剤です。妊娠時の喫煙影響の疫学研究では、ニコチンでの注意欠陥多動性障害・ADHDのリスクが高まることがわかっています。
こうしたこの農薬、クロチアニジンの毒性、摂取量が増える基準改定によって生じうる消費者のデメリットが、今回のパブコメでは開示されていない、示されていません。
また、こうした神経毒性、ヒトの発達神経毒性(Developmental neurotoxicity, DNT)検出は、米国環境保護庁・EPA (1998年、OPPTS 870.6300) と経済協力開発機構OECD (2007年、TG 426) の二つの公式のDNT 試験ガイドラインがあります。その試験データでヒトへの安全性 (特に乳幼児・子供に対する安全性) が担保できると判断される場合には、その内容に応じケースバイケースで3 倍あるいは1倍に下げ幅(追加係数)が軽減される方向で米国では運用されているそうです。
しかし、日本では2000年に農薬の試験ガイドラインが見直され、新たに急性および亜急性の神経毒性試験ガイドラインが追加されましたが、発達神経毒性のガイドラインは未だない状態です。制度的に客観的で信頼できるデータの入手ができないので、論議もやりにくい状況です。

私はこの毒性から、1~6歳の幼少児、妊婦さんの摂取量を低くする規制政策を求めます。日本の農薬の試験に発達神経毒性DNT 試験が導入され、客観的で信頼できるデータをもとに判断できるまで、緊急的に大幅に基準値を下げることを求めます。

引き下げ幅は10分の1以下が妥当なのか、100分の一が良いのかは判断に迷うところですが、1~6歳の幼少児、妊婦さんの摂取量を低くする厳格化が必要だと考えます。間違っても三つ葉の残留規制値は1000倍、蕪の葉は2000倍に上げるなどの今回の規制値改定案は、容認できません。

「一旦、緩められた基準を再度厳しくすることは難しい。この農薬の子供ら幼少者に対する悪影響、神経毒としての毒性が明らかになってから規制の再厳格化となるであろうが、それはそうした被害者が発生し社会的に認知され問題となるまでは放置するということでもある。この農薬の残留基準を緩める改定の必要性が日本農業ではないのだから、そのような反倫理的な道を拓く改定は許されない。」私の送付意見
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